Xフォロワーの伸び、参政が国民民主の5倍 神谷代表は1日8千増、一時失速するも盛り返し、独壇場を維持
- 岡﨑 祐仁
- 7月23日
- 読了時間: 6分
更新日:8月3日
参政党の神谷宗幣代表のX(旧ツイッター)アカウントは、参議院選挙の公示直後の7月4日から翌5日にかけての1日でフォロワーをおよそ8千増やし、昨年10月の衆院総選挙の際の玉木雄一郎・国民民主党代表のXアカウントの最盛期の勢いを上回った。参政党のXアカウントのフォロワー増加数も、公示された3日から投開票日の20日まで、毎日1千を超え、国民民主党など他党を寄せ付けなかった。選挙期間中に1日で1千人以上フォロワー数を増やしたのは参政だけだった。(本記事末尾に、神谷氏、参政党、玉木氏、国民民主党のXフォロワー数の1か月あたり増減の2024年11月~2025年7月の推移を示すグラフと2025年7月の各党・有力政治家のXフォロワー数の日ごと推移の生データのエクセルファイルを2025年8月3日に追加して添付)

上智大学新聞学科「Atta!」取材班では、参院選公示日から投開票日にかけて毎日、正午過ぎに、国政政党の代表、幹事長や政党のXフォロワー数をスクリーンショットで記録し、その数値をExcelファイルにまとめた。これらXフォロワー数について、前日正午過ぎから翌日正午過ぎまでの約24時間の増減の幅に着目し、その数値を算出し、グラフにした。
参政党の神谷代表、連日1千超のフォロワー増
参政党の代表の神谷氏は、連日、フォロワー数を1千以上伸ばした。5日には、前日から7,988の増加となり、1日に増えたフォロワー数では調査期間中で最多となった。同日の増加を石破氏、野田氏と比べると、それぞれ96倍、127倍だった。
7日には、増加のペースが落ち着き、5日の伸びの半分以下となった。同日、神谷氏は自身のXで、「感情的にならない」「常に『見られている』という意識を持つ」「アンチ投稿に不用意に反応しない」など注意を支持者らに呼びかけた[1]。また翌8日には、「参政党SNSガイドライン」を再掲した[2]。
8日に神谷氏は、公約に「過度な延命治療を見直す」と掲げたことについて遊説先で言及した。同日以降、神谷氏のアカウント、党のアカウントは、フォロワー数の増加ペースが落ち着いた。

13日には、前日12日放送のTBSテレビ「報道特集」の「外国人政策も争点に急浮上〜参院選総力取材」について、「選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容が放送された」と抗議[3] 。続けて14日には、TBSからの回答が不十分だとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)に申し立てを行うことを明らかにした[4]。

神谷氏のXアカウントのフォロワー数は、BPOに申し立てをした14日から15日にかけて急増し、6,372の伸びだった。これに対して、党のアカウントに同様の動きは見られなかった。
14日には、ロシア国営通信「Sputnik(スプートニク)」日本版の公式X(旧ツイッター)が、東京選挙区に参政党公認で立候補したさや氏のインタビュー動画を配信した[5]。党のアカウントは、14日から15日にかけてフォロワー数増加のペースが鈍化した。
また同日には、神谷氏が「日本人ファースト」に触れて、「選挙のキャッチコピーだから、選挙の間だけなので。終わったらそんなことで差別を助長するようなことはしない」と発言した[6]。Xでは「選挙に勝つためだけ」と失望する投稿もあった。先の発言について神谷氏は16日、自身のXで「選挙が終わった後も『日本人ファースト』の方針や公約は変えずに活動します」と釈明した[7]。
14日から15日にかけて、神谷氏のアカウントでは増加のペースが加速し、党のアカウントではそのペースが減速した。選挙期間中に両アカウントが対照的な動きをしたのは、この1回だけだった。
16日には、日刊ゲンダイの記事について党が削除を求めた。神奈川県選挙区に立候補していた初鹿野裕樹氏の名誉を毀損するものだと主張した。発表文は「初鹿野候補、及び、本党は、本件記事の様なメディアによる当選妨害や攻撃に屈しません」と締めくくられた[8]。
17日には、神谷氏のXアカウントで、13日の宮城県での演説で県の水道事業について、「民営化し、外資へ売った」と発言したことに関して説明があった[9]。翌18日には、宮城県から抗議書を受け取っていたことを党が公表した[10]。神谷氏、党のアカウントは、17日から18日にかけて、フォロワー数の増加のペースが穏やかになった。

投開票をはさむ19日から20日にかけて、参政党のXアカウントは1日で4,097のフォロワーを増やした。さらに、20日正午から各党の獲得議席数が確定した後の21日正午までには、5,612のフォロワー増となった。
選挙期間中に1万超増加 神谷、百田、榛葉の3氏
7月3日正午過ぎから20日正午過ぎまでの18日間にXフォロワー数を1万以上増やしたのは、参政党の神谷宗幣代表(7万9,234増)、日本保守党の百田尚樹代表(1万3,223増)、国民民主党の榛葉賀津也幹事長(1万3,111増)だった。これに、国民民主党の玉木雄一郎代表(9,687増)、れいわ新選組の山本太郎代表(4,667増)、自由民主党の石破茂総裁(3,004増)が続いた。
国政政党のXアカウントのフォロワー数を見ると、調査期間のフォロワーの増加数は、参政(4万2890)、国民民主(8,880)、日本保守(5,515)、公明(4,078)、自民(3,877)、共産(3,726)、れいわ(3,450)、維新(2,764)、立憲(2,358)、社民(1,133)の順だった。参政党が、国民民主党の5倍あまり増やし、日本保守、公明、自民、共産、れいわ、維新、立憲、社民の各党の伸びを8倍近くから38倍ほど引き離した。
今回の参院選で、参政党は14議席を獲得した。非改選1議席を含め、合計15議席となり、予算を伴わない法案の提出が可能になった。
参政アカウント、昨年10月の衆院選後は増加傾向
昨年10月の衆院選期間中、神谷氏のXアカウントの増加数は1日あたり1千を超えることはなかった。党のアカウントは1日あたり600を超えることはなかった。一方、国民民主党の玉木氏は、衆院選公示期間中盤の10月20~21日に6千余のフォロワーを増やし、これが最大の増だった[11]。今回の参院選期間中には、神谷氏、党のアカウントは、連日1千以上のフォロワーを増やし続け、7月4~5日には1日で8千近く増えて、昨年の衆院選とは異質の勢いとなった。
両アカウントのフォロワー数の1ヶ月ごとの増減を見ると、衆院選以降、フォロワー数は順調に増加を続け、その勢いが加速していった。対照的に国民民主党や玉木代表のXフォロワー数の増加は昨年11月以降、鈍っていったことがうかがえる。

[1] 神谷宗幣(jinkamiya)、(2025年7月7日)、「【注意事項 拡散希望】」、https://x.com/jinkamiya/status/1942185760469487639
[2] 神谷宗幣(jinkamiya)、(2025年7月8日)、「これもおさらい」、https://x.com/jinkamiya/status/1942245104816906254
[3] 参政党(2025年7月13日)「TBSテレビ「報道特集」に対する申入れのお知らせ」、https://sanseito.jp/news/n4041/(最終アクセス日2025年7月21日)
[4] 参政党(2025年7月14日)「TBS『報道特集』の偏向報道に関する申入れと今後の対応について」、https://sanseito.jp/news/n4048/(最終アクセス日2025年7月21日)
[5] Sputnik日本(@sputnik_jp)、(2025年7月14日)、「【参院選立候補の歌手・さや氏「政治に無関係ではいられない」】」、https://x.com/sputnik_jp/status/1944725311632900227
[6] TBS NEWS DIG(2025年7月15日) 「差別煽るリスクは?参政党・神谷代表「日本人ファーストは選挙の間だけ」、https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2046818?display=1(最終アクセス日2025年7月21日)
[7] 神谷宗幣(jinkamiya)、(2025年7月17日)、「またインタビューの内容が炎上しているらしいので解説。」https://x.com/jinkamiya/status/1945145670241018080
[8] 参政党(2025年7月16日)「株式会社日刊現代に対する記事削除等請求のお知らせ」、https://sanseito.jp/news/n4062/(最終アクセス日2025年7月21日)
[9] 神谷宗幣(jinkamiya)、(2025年7月17日)、「この件は、株式が今でも過半数をこえているかを確認してもらっていました。」、https://x.com/jinkamiya/status/1945811241165025367
[10] 参政党(2025年7月18日)「宮城県知事からの再度の申入れに対する本党見解」、https://sanseito.jp/news/n4067/(最終アクセス日2025年7月21日) [11] 岡﨑 祐仁(2024年11月28日)「総選挙公示期間のXフォロワーの伸び、国民民主がれいわ、参政の倍、自民の5倍余」『Atta!』、https://www.atta-sophia-journalism.com/post/sns-and-2024-general-election